えんがわハウスの日記

常総市の空家を復興の拠点として再生する活動の日々を綴ります

ボランティアの力で蘇る家 えんがわハウス

f:id:yokocommons:20180416225406j:plain

f:id:yokocommons:20180416225443j:plain

f:id:yokocommons:20180416225537j:plain

常総の水害から2年半、もう殆ど報道されることもなく忘れられた被災地になりつつある中、毎年来てくれるボランティアがいる。商船三井の新入社員の皆さんだ。同社は3年前から新入社員研修のボランティア活動の場として常総市に大型バス1台で来てくれている。約30名の若いパワーと明るさは、何よりも私たちの心を励ましてくれる。

 活動の場はこのブログの舞台でもある常総市にある旧片野医院と住宅だ。私たちは水害後に空家になったこの大きな家を「えんがわハウス」と名付け、何とか再生しようとコツコツ片付けを続けてきた。今日、その母屋の2階のタンスから畳、エアコンまで下に下ろし分別を行った。3月にパルシステム茨城のボランティアの方々が、部屋にあふれていた服や本、小物を片付ける作業をしてくれていたので、今日は大きなものを一斉に下ろすことができた。このように毎月のようにグループで作業に入ってもらえると一気に作業が進む。

 昼は常総に暮らすワサンタさん特製のスリランカカレーと地元のお母さんたちの特性サラダを食べていただく。常総に来て共に活動をしてくれること、3年前何があったか、今も復興に向かう途中にいる被災した私たちの想いを聞いてもらえること、こうした交流がとても嬉しい。発災直後のボランティアもありがたいが、復興には時間がかかる。私たちがえんがわハウスを作ろうとしているのは、こうして人が交わり、ともに活動することが心の復興につながると思っているから。

 午後はハウスの周りの草を取ったり、診療所の壁を壊す作業もしていただいた。最後に一人一人の感想を聞き、すごい元気をいただいた。これでまた1年間頑張れます。 商船三井の皆さん、本当にありがとうございました。皆さんのご活躍を祈っています。いつか、また遊びに来てください。